祖母の貯金と家の所有権

昨年、嫁の祖母がなくなった。嫁の母親・明美さんが世話をしながら一緒に住んでいて、祖母はかなり貯め込んでいるという噂だったため、嫌な予感はしていたのだが、案の定という状況になった。 まず、明美さんの姉、栄子が家の所有権について口を挟んで来た。長女でありながら祖母の世話を明美さんに押し付けていたにも関わらず、寄り付きもしなかった家を独り占めさせはしないとばかりに牽制して来たのだ。明美さんとしてもそんなつもりはなかったのだが、かといって祖母の世話を一身に背負って来た自負もある。すんなりと進む話ではなかった。 その後、祖母の世話を放棄した負い目からか家の所有権については半ば諦め気味になった栄子は、今度は祖母の貯金について言及して来た。こっそり自分の口座に移したのではないか、なんてことまで言っていたらしい。 血を分けた姉妹が、こんなにも醜い争いをすることになってしまうのか。私は自分の親が金を持っていなくて良かったな、と初めて思った。 さて、祖母の貯金がどうなったのかである。特に遺言等はなかったのだが、実は貯金は皆が期待するほどの額は残っていなかったらしい。しかも、残った貯金は、使い道がすでに決められていたのだった。 祖母が生前、自分でプランを決めて予約していたという葬儀は、それは盛大で豪華なものであった。
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