遺産分割協議と調停の流れ

人が亡くなった場合、その人の残した財産をどう分けるかということが遺族の中で問題になることがあります。プラスの財産はもちろん、借金などのマイナスの財産もありますから、その帰属をどうするかは早めに決める必要があります。
その遺産を分けることを「遺産分割」と呼びます。遺産分割は、基本的には相続人の間の話し合いですることが可能です。本人たちが協議をして話し合いがまとまれば、その結果を「遺産分割協議書」という書面にまとめることになります。本人たちでまとめてもよいですし、法律の専門家に依頼する方法もあります。こうして書面にしておくことで、その後の登記などの諸手続きが可能になるのです。
話し合いがまとまればこのような流れで進めていけばよいのですが、問題は話し合いがまとまらなかった場合です。そういった場合はやはり裁判所に介入してもらう必要があります。裁判ではなく、まず調停という形で、裁判所内での話し合いをすることになります。
調停は裁判所内の一室で行われることになります。法廷ではなく、通常の会議室のような形でテーブルを囲んで話し合うことになります。申し立て方と相手方に分かれて待合室が用意されているので、受付を済ませたら該当する待合室で待ちます。争って険悪になった状態でも、直接接触しないように配慮がされています。
その後の流れとしては、別々に部屋に呼ばれて、裁判官や調停委員、家庭裁判所調査官などと話をして自分の意見を伝えていきます。相手も同様に話を聞かれ、それをもとに妥協点を探っていきます。そうして交互に呼ばれて数回話を繰り返し、結論が出たら「調書」という形の書面にまとめてもらいます。これは判決と同様に効力を持つものになります。その後の手続きに必要になるものです。
話がまとまらない場合は、不調として調停を終えることになり、その後に裁判へと進むことになります。調停の時点から専門家のアドバイスを受けるなどしておいたほうが有利に事を進めることができます。
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